澱粉の国内大手日本コーンスターチ

最終更新日 2024年11月18日 by erum

日本コーンスターチは社名の通り日本の企業で、国内大手の澱粉を扱っている株式会社です。
トウモロコシを原材料とする澱粉の製造と、その活用の研究や製品化が主な事業で、1962年の会社設立から続けられています。
創業は1868年と歴史が古く、当時から澱粉類の製造が行われているので、まさに澱粉一筋の老舗といえるでしょう。
会社の設立は1948年のことで、最初は倉地澱粉化学工業合資会社という名前でした。
会社設立後は出資金の増額や営業所の開設を経て、コーンスターチの製造に乗り出しています。

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日本コーンスターチの沿革

これが現在の日本コーンスターチに繋がるルーツで、1963年に同社と倉地澱粉化学工業合資会社が合併して、現在の会社になりました。
合併後も製油や糖化事業に進出しており、グループ会社を設立したりアメリカの企業と技術提携をするなど精力的です。
1993年には生分解性プラスチックの製造を始めていますから、考え方の柔軟性が高いことが窺えますし、一般的な老舗のイメージとは少し違うことが分かります。
国際規格ISOの認証取得にも積極的な姿勢で、1999~2002年までにISO9002・14001・9002が取得済みです。
ISO認証取得後は本社を愛知県から東京に移転を行い、医薬品製造業の許可証を取得して医薬品事業にも進出しています。
創業155年の日本コーンスターチは、時代の変化に合わせて対応、成長してきた歴史がありますが、その特徴はローカルハラルの認証取得にも見られます。
国際的に認証されたハラル認証も取得していますし、この認証取得で食品分野の事業拡大にも弾みがついた形です。

複数の賞を受賞してきた経歴がある

難消化性デキストリンの発売が話題を集めましたが、2018年には化粧品用コーンスターチの販売開始と、コーシャの認証取得でも話題となりました。
毎年のように動きが見られる企業ですから、本当に事業の取り組みが積極的だといえますし、今後も目が離せない魅力がある企業なのは間違いないでしょう。
以前からTPM優秀賞やモンドセレクションの金賞など、複数の賞を受賞してきた経歴がありますが、2017年にはアメリカ大使館から賞が与えられています。
その結果、アメリカ農産物貿易の殿堂入りを果たしていますから、同社にとっては大きな1年になったと思われます。
代表取締役社長が紺綬褒章を授章した年でもあるので、日本コーンスターチの記念すべき1年なのは確かです。

業界で初めてFSSC22000の認証を取得

会社の経営は信頼が重要ですが、特に澱粉のように口にしたり肌につけることもある素材については、品質と安心が重要になってきます。
日本コーンスターチは安全と安心の取り組みを行い、それを証明する為に業界で初めてFSSC22000の認証を取得しています。
国内コーンスターチ、糖化業界で初の偉業ですから、食品の安全に関する取り組みが本格的なもので、そこに企業の姿勢があらわれていることが理解できます。
製造を担うコンビナートは日本最大の能力を誇るもので、安定供給とコストダウンの両立に加え、製品の品質向上と環境負荷の低減も実現しています。
生産工場は大規模な自然災害を想定して設計、建築されていますから、東海地震や東南海地震が発生しても安定的な供給が可能です。
医薬品製造許可を得ていることも、安全と安心の品質の実現、維持の取り組みの一環で、継続的な企業体質の改善の取り組みに繋がっています。
品質の評価はモンドセレクションの金賞受賞からも見て取れますが、日本食糧新聞社の優秀食品機械資材・素材賞に選ばれていることからも分かります。

新しい製品の開発に日々取り組んでいる

この優秀食品素材賞は業界14社の中で唯一の受賞で、食品業界において新製品の開発に役立つこと、コストや効率の取り組みが認められた結果です。
業界の活性化にもなる素材として賞が贈られていますから、業界内の注目度が高いことが窺えます。
コーンスターチに化工澱粉、糖化製品と既存の製品は沢山ありますが、日本コーンスターチは新しい製品の開発に日々取り組んでいます。
例えばファインケミカル化やバイオテクノロジーなどがそれで、これらを軸に今後の事業展開が行われる予定です。
原材料のトウモロコシの調達面でも、同社は独自の取り組みで驚きを与えます。
NON-GMOの契約によるトウモロコシの調達は業界初の取り組みで、安定調達と輸送や製造ラインの完全分離体制の実現に至っています。
NON-GMOは非遺伝子組み換えのことですから、安全で安心できるトウモロコシを原料とした製品の製造を約束しているわけです。
アメリカの種子会社やトウモロコシ農家と、業界で初めて直接生産委託契約を結んでいますから、同社の取り組みの本気度が伝わります。
遺伝子組み換えのGMOのトウモロコシが混入するのを防ぐ為に、輸送も製造工場内での取り組みも徹底してますから、遺伝子組み換えに抵抗感がある人にとって朗報だといえそうです。

まとめ

このように、常にお客様が何を求めているのかに対しアンテナを張り、スピーディーな判断で取り組みを行っている企業ですから、澱粉業界のリーディングカンパニーというのも納得です。

 

よくある質問

Q.澱粉は体に必要ですか?

A.はい、澱粉は人間のエネルギー源として重要な役割を果たします。澱粉は体内でグルコースに分解され、エネルギーとして使用されます。また、澱粉は栄養バランスの調整や腸内環境を整えるための様々な役割も果たします。

Q.食物から摂取する澱粉は何が良いですか?

A.良質の澱粉は、野菜、フルーツ、全粒穀物、豆類などから摂取することが望ましいです。これらの食品は栄養価が高く、繊維質やビタミン、ミネラルなどの付加価値も高いです。一方、加工食品や砂糖などから摂取する澱粉は栄養価が低く、腸内環境の悪化などの悪影響もあります。

Q.澱粉を減らすことは健康に良いとされていますか?

A.澱粉を減らすことは必ずしも健康に良いとは限りません。澱粉を過剰に摂取することは肥満や糖尿病などの危険因子となりますが、澱粉を完全に排除することは栄養バランスの乱れや栄養不足の原因になることもあります。健康的なダイエットを目指す場合は、適量の澱粉を含むバランスの良い食事を心がけることが大切です。